桑田泉の「クォーター理論」と成瀬由紀雄の「SPM理論」について

私自身はゴルフはまったくやらないのだが、たまたま桑田泉さんというレッスンプロの本に出会って読んでみたところ、これが本当に素晴らしい内容だった。 桑田さんのつくりだした「クォーター理論」には「ボールを見るな!」「ダフれ!」「手打ちしろ!」といった、従来のゴルフレッスン理論からすれば、まさに「常識外れ」のアドバイスが並んでいる。 だが、それらのいっけん過激な言葉の裏には、じつは体系的な独自のゴルフ理論が存在する。さらには、それに基づいた実践的で合理的なトレーニング方法が見事に確立されている。そうか、こんなふうにレッスンシステム全体を組み立てればよいのか、と感心するばかりだ。 桑田さんの仕事に触発されて、私の「成瀬の英語学習SPM理論」(いま考えついた仮称です)でも、次のような「過激コメント」集をつくってみた。 〇ネイティブ英語を目指すな! 〇英語の資格を目指すな! 〇「英語名人」のアドバイスはきくな! 〇易しいこともできないのに難しいことに挑戦するな! 〇日本語を徹底的に活用せよ! 〇会話ではなく読み書きを重視せよ! 従来の英語学習からするとそれぞれにかなり「過激」なのだろう。だがコメントしている本人としては、すべて当たり前のことをいっているだけのことである。 ところで、桑田さんは「僕はゴルフ界では『出る杭』のような異端的存在だけれど、とんがった方が先端に出ているので別に打たれることはない」とコメントしている。なるほど。そういうことか。

童謡「しゃぼん玉」「ぞうさん」を英語にすると

今回は日本の童謡を2つ、とりあげたいと思います。 ひとつめは、「しゃぼん玉」(作詞 野口雨情 作曲 中山晋平)です。この曲は1922(大正11)年に発表されました。 しゃぼん玉とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで こわれて消えた この詞は野口雨情がわずか数カ月で死んだ自分の娘を偲んでつくったものとされています。それゆえに、これに続く「しゃぼん玉きえた とばずに消えた 生まれてすぐに こわれて消えた」「かぜ かぜ ふくな しゃぼん玉 とばそ」という歌詞にこめた雨情の思いが痛いほどに伝わってきます。 さて英語です。この曲についてはグレッグ・アーウィンさんという方が『英語で歌う、日本の童謡』という著書のなかでとりあげています。今回をそれをご紹介します。 Blowing bubbles everywhere Blowing bubbles in the air Some will fly up to the sky Some will drop and just go pop よい訳だと思います。なによりも歌いやすいですね。 1、2行目の終わりはin the air/everywhereで韻を踏んでいます。「こわれる」にはgo pop(ポンとはじける)というきわめて口語的な表現をつかっています。popはポップコーンのポップですね。 「とんで、こわれて消えた」の部分は、普通であれば現在完了形を使って Some has flown up to the roof Some has dropped and just gone pop とするところだと思いますが、アーウィンさんはroof

「日本」を基盤とする国際化・グローバル化を

いまの日本において社会・教育・ビジネスなど様々な領域での国際化・グローバル化が必要なことは誰もが認めることだろう。だが国際化ならばすべてが良いというわけではない。それどころか確固たる理念もなく世界の潮流に流されるままにおこなわれる国際化・グローバル化は有害であるばかりか日本の社会と文化を根底から破壊するものとなりかねない。 たとえば教育現場では国際化・グローバル化の大合唱とともに英語教育の充実が声高に叫ばれており教育現場では実際にその方向へ急速に舵が切られている。その一方で日本語の教育の充実については社会全体の関心が非常に薄い。母語での思考表現能力を向上させることはすべての教育の基盤である。日本人にとっては日本語での思考力・表現力を伸ばすことこそがいつの時代も変わらぬ普遍テーマだ。その大前提をないがしろにして英語教育ばかりに力を入れることは本末転倒であり教育の自殺というべきである。 私は40年以上にわたって日本人の「国際化」「グローバル化」に関わる仕事をしてきた。その中で得た確信は「良き国際人とは良き日本人である」ということである。いくら英語に精通していても日本語でよく考えて適確に表現することができない日本人は良き国際人とはいえない。いくら外国文化をよく知っていても日本の文化や歴史をよく知らない日本人はいかなる魅力も世界の他者に与えない。 「国際人」といったふわふわと宙に浮いたような人間など存在しない。誰もが母言語・母文化を基盤としてその上に新たな言語・文化を積み重ねてみずからを成長させていくのだ。日本人であれば日本語と日本文化を基盤にして他の様々な言語や文化を習得していく人間

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