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January 31, 2018

言葉と言葉とをつなぐことが翻訳だという現在の社会常識を根底からくつがえし、英語と日本語とは言葉としては翻訳ができない、できるのは人間の日本語の心と英語の心とをつなぐことだけだという新たな常識を社会全体に広く共有させることができなければ、人間による翻訳が20年後にも残ることはほぼ不可能だろう。

だが、この事実を本当に深く認識できている人間は、翻訳関係者の中にもほとんどいない。

January 31, 2018

3月17日(土)・24日(土)の13:00-17:30にサイマル・アカデミーにて「翻訳者のための日本語文法」というタイトルで計8時間の短期コースを開講する予定です。翻訳者のための日本語文法として、初めてのコース開講になります。

ただ「文法」とはいっても言語の体系化を目指すオーソドックスなものとは本質的に違うものであり、日英・英日翻訳をするうえで必要な知識や技法の解説・演習が主なコース内容になります。テキストは私の完全オリジナル(「心の日本語文法 演習編」)で、その サンプルが成瀬塾サイトの「教材・資料・他」の「サンプル原稿PDF」ペー...

January 31, 2018

アマゾンのkindleパブリッシングで『日本語で考えて、英語で書こう―心の英作文入門』を出版しました。日本語人の視点に立ったうえでの合理的・効率的な英作文の理論・手法のエッセンスを40ページほどで簡潔にまとめました。価格は200円。kindle unlimitedが使えるならば無料です。ぜひお読みください。

アクセスはこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B079FX76ZW/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1517362471&sr=8-1&keywords=%E6%88%90%E7%80%A...

January 24, 2018

「英語教育 鳥飼玖美子」で検索したら、なんと!私(成瀬)が2011年にアップした記事が引っかかってきた!うーむ、この記事、じつによくまとまっているじゃあないですか、いったい誰が書いたんでしょう(どははは)。一読をお勧めです。http://japanenglish.jp/englisheducation/2300.html

January 24, 2018

この前にご紹介した沼野充義さんの毎日新聞の書評のご紹介に対しては、私にとって予想外といえるほどの嬉しい反応がいくつかあった。それに気を良くして、今回はその書評で紹介されている鳥飼玖美子さんの『『英語教育の危機』の「まえがき」の一部分を、以下にご紹介する。

☆☆☆

まえがき

英語教育改悪がここまで来てしまったら、どうしようもない。もう英語教育について書くのはやめよう、と本気で思った。それなのに書いたのが本書である。

英語教育についての書を何冊も刊行し、あちこちの講演で語ってきて、もうやめよう、と思うようになったのは、英語についての思い込みの岩...

January 23, 2018

今日(2018.1.23)の日経新聞35面の「スポートピア」でサッカー元日本代表の戸田和幸がエッセイを書いているが、その内容が非常に面白い。たとえば次のようなものだ。

「(サッカーは)見かけ上は11人が1個のボールでゴールを奪い合う単純な競技だが、勝つには確たるプレーモデルや細部まで行き届いた戦術的コンセプトが絶対に必要。そう気づいてから選手の道を追求しながら、指し手のように盤上全体に関心が向かうようになった。
国が変わればサッカーは変わる。選手の位置をちょっと変えるだけでも変わる。その正否を決める上で指導者の役割は想像以上に大きい。...

January 22, 2018

沼野充義、鳥飼玖美子、阿部公彦、大津由紀雄といった言語研究・実践領域での数多くの「本物の知性」たちが口をそろえて現在の英語教育の方向性を「国難」だと断じている。にもかかわらず、事態は間違いなく更に悪い方向へと着々と進んでいる。

私も、現在の英語教育のあり方は間違いなく国難だと思う。このままだと沼野さんのいうとおり「英語がペラペラになる前に日本語が滅びる」ことだろう。

そこで、本物の知性を持つ皆さんは、こうした世の中の流れをなんとかして止められないかとお考えのようだが、私はそれは無理だと思う。残念ながら「本物の知性」には、民衆が主導する世...

January 21, 2018

スラヴ文学者で東大教授の沼野充義が、毎日新聞の書評欄で『史上最悪の英語政策-ウソだらけの「4技能」看板』(阿部公彦)と『英語教育の危機』(鳥飼玖美子)を取り上げて、現在の日本の英語教育の現状を「国難」と断じている。論評の出だしは次のとおり。

「国難である。原発のことでもなければ、北朝鮮のことでもない。英語教育の問題だ。ある国の繁栄も強さも、長い目で見ればその土台となるのは、次の世代の教育である。それがいま大変なことになっている。」

つづいて問題の背景と取り上げた2冊の内容を説明したのちに、沼野は自分の意見を次のように述べる。

「最後に一言...

January 21, 2018

実務翻訳者・翻訳研究者として私がずっと待ち焦がれていることがあります。それは国際英語専門の日英翻訳エージェントの出現です。

そのエージェントでは、英語ネイティブではなく、専門知識と国際英語ライティング力と翻訳技能とを合わせ持つ日本語人が翻訳を担当します。訳文のチェック・レビュー作業については想定読者、すなわちさまざまな文化や言語背景を持つ世界中の非英語ネイティブがおこないます。このようにして高い価値を持つ国際英語翻訳サービスをリーゾナブルなかたちでお客様に提供すること。それが私の考える国際英語専門の日英翻訳エージェントのビジネスミッシ...

January 19, 2018

2010年に亡くなった実務翻訳者・翻訳研究者の山岡洋一さんの『翻訳通信』のサイト(http://www.honyaku-tsushin.net/)をご紹介します。山岡さんのつくられた翻訳に関する膨大かつ卓越した考察・研究の成果がこのようなかたちで残されているのは、日本の翻訳にとってかけがえのない宝だといってよいでしょう。

にもかかわらず、翻訳関係者のあいだで最近このサイトがあまり取り上げられなくなったことを、日本の翻訳の退歩の兆候として非常に危惧しています。翻訳者・翻訳研究者そして翻訳会社・翻訳学校の関係者の皆さんには、ぜひともこのサ...

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