© 2018 成瀬塾

April 5, 2018

2011年にシリーズ終了した国民的ドラマ『水戸黄門』での決めぜりふ。30代以上のひとならば、必ず知っているはず(20代以下は知らないかも)。この決め文句。英語にすると、どうなるでしょう。

March 30, 2018

先の【日本語ワンポイントレッスン】において「~が」と「~は」の影響力の射程距離の違いについて解説しました。 「~が」が影響力を及ぼすのは基本的にはその後にやってくる述語までです。ところが「~は」の影響力はその後にやってくる述語だけでなく少なくとも文全体にまで及び、さらには次の「~は」が出てこないかぎり、...

March 30, 2018

大リーグでも二刀流をめざす大谷翔平選手が初打席でヒットを打ちました。二刀流についてはいまでも周囲からは「そんなことはできないのではないか」との意見が出されます。 そこで、今日の1題。大ヒット漫画「One Piece」の主人公、モンキー・D・ルフィ(Monkey D. Luffy)が、なぜ海賊になりたいのかを問われたとき...

March 28, 2018

前回は「桜」に関する西行の一首をご紹介しました。今回は「すみれ」(violets)に関する山部赤人の一首です。

March 26, 2018

西行法師(1118-1190)の一首。「山家集」に載っています。意味は「死ぬときは春の桜の下で死にたいものだ。それも満月の夜に」。きさらぎは旧暦の2月。新暦のおよそ3月にあたります。望月(もちづき)はもちろん満月のこと。西行は1190年2月16日に本当に満月のもとで死んだそうです。

さて英語です。まずは日英京都関連文書対訳コーパスの訳です。

I wish to die 
under the flowers in the spring, 
around the day 
of full moon in February.

直訳すると「2月の...

February 26, 2018

こんにちは。これから、プロ産業翻訳者というキャリアについて、そこに至るための道のりについて、お話をさせていただきます。まず、「誰がプロ産業翻訳者になれるのか」という点から、お話をはじめます。

1. 誰がプロ産業翻訳者になれるのか

私が講師をしているサイマル・アカデミー翻訳者養成講座の本科には、いま75歳の受講生がいらっしゃいます。順調にいけば、今年か来年にはプロ翻訳者デビューができそうな様子です。76歳の新人プロ翻訳者というわけです。これって、とてつもなく、すごくないですか?

また、これまでの受講生のなかでも、主婦をしていて翻訳経験ゼロの...

February 8, 2018

今年に入って翻訳者・翻訳研究者としての私が人工知能による翻訳に対して真正面から反論を試みていることに対して、その真意を理解してくれている翻訳関係者は非常に少ない。

これからAI翻訳は「言葉をつなぐ」翻訳能力を急速に向上させていき、おそらく10年以内には「言葉をつなぐ」翻訳では人間翻訳者などとは比べものにならない能力を獲得するだろう。だが私が恐れているのはそのことではない。「言葉をつなぐ」翻訳などAIができるのであればさせればよい。

私が恐れているのは、そうした「言葉をつなぐ」AI翻訳の爆発的な普及によって、本当の意味での翻訳すなわち「心...

January 31, 2018

言葉と言葉とをつなぐことが翻訳だという現在の社会常識を根底からくつがえし、英語と日本語とは言葉としては翻訳ができない、できるのは人間の日本語の心と英語の心とをつなぐことだけだという新たな常識を社会全体に広く共有させることができなければ、人間による翻訳が20年後にも残ることはほぼ不可能だろう。

だが、この事実を本当に深く認識できている人間は、翻訳関係者の中にもほとんどいない。

January 21, 2018

実務翻訳者・翻訳研究者として私がずっと待ち焦がれていることがあります。それは国際英語専門の日英翻訳エージェントの出現です。

そのエージェントでは、英語ネイティブではなく、専門知識と国際英語ライティング力と翻訳技能とを合わせ持つ日本語人が翻訳を担当します。訳文のチェック・レビュー作業については想定読者、すなわちさまざまな文化や言語背景を持つ世界中の非英語ネイティブがおこないます。このようにして高い価値を持つ国際英語翻訳サービスをリーゾナブルなかたちでお客様に提供すること。それが私の考える国際英語専門の日英翻訳エージェントのビジネスミッシ...

January 19, 2018

2010年に亡くなった実務翻訳者・翻訳研究者の山岡洋一さんの『翻訳通信』のサイト(http://www.honyaku-tsushin.net/)をご紹介します。山岡さんのつくられた翻訳に関する膨大かつ卓越した考察・研究の成果がこのようなかたちで残されているのは、日本の翻訳にとってかけがえのない宝だといってよいでしょう。

にもかかわらず、翻訳関係者のあいだで最近このサイトがあまり取り上げられなくなったことを、日本の翻訳の退歩の兆候として非常に危惧しています。翻訳者・翻訳研究者そして翻訳会社・翻訳学校の関係者の皆さんには、ぜひともこのサ...