「Give me ( a ) water.の( a )にはどんな表現が入るのか」についての解説の第2弾です。

英語の世界では「もの」(名詞)の多さや少なさを認識表現する際にも「数」と「量」を基本的に区別します。可算/不可算の延長だと考えてください。そのため英語で「水をたくさんくれ」といいたいときには(waterを不可算とすれば)「数」としてではなく「量」として認識表現しなければなりません。英語人以外にとってはじつに鬱陶しくて面倒くさい話です。

Give me ( a ) water.の場合には、たとえば量的な「たくさん」の言語表現の1つであるmuchを使ってGive me much water.と表現できます。ただしほかにも「たくさん」を示す英語表現がたくさんあることにはご注意を。

このときに数的な「たくさん」の言語表現であるmanyを使ってGive me many water.とすると英語ルールとしては正しくありません。(でも通じますよ。だからあまりナーバスにならないように。)

同様に「水をちょっとくれ」としたいのならば「ちょっと」の量的表現の1つであるa littleを用いてGive me a little water.と表現できます。ここでも数的な「ちょっと」の表現であるa fewを使ってGive me a few water.とすると英語ルールとしては間違いです。

英語の名詞は「数」と「量」とを基本的に区別するといいましたが、じつは英語の数量表現の中には「数」と「量」を区別しないものもあります。そこが英語人以外にとってさらに鬱陶しくて面倒くさいところです。私自身は、英語名詞の可算/不可算という認識はそもそも無理筋かつ無意味であり、それが英語の言語体系としての混乱と劣化を招いていると考えていますが、それについてはまた別のところで。

「数」と「量」を区別しない英語の数量表現の代表格が、someです。someは全体と部分を意識して区分する際に使う表現の1つであり、可算/不可算に関係なくすべての名詞認識に使えます。認識表現的には「多くもなく少なくもない」というじつに漠然とした数や量を示します。この「テキトー」感がsomeの持ち味です。(「テキトーにやっといてくれる?」=Can you do it in some way?)

ですからsomeはGive me ( a ) water.だけでなく2番以下のGive me ( b ) ice./Give me ( c ) chocolate./Give me ( d ) paper./Give me ( e ) chicken./Give me ( f ) answer.でもすべて使えます。

もちろん複数名詞にも使えます。(意味的には少しシュールですが)Give me some waters.やGive me some ices.などOKです。名詞が単数になるか複数になるかは、部分として認識する際にその全体を量的に捉えるか数的に捉えるかという違いです。

このように加算/不可算を問わずに使わるのはall, more, lessなどの表現で同じことです。これらの認識・表現については「数量」に対するものというよりも「程度」に対するものと考えたほうが日本語人としてはしっくりとくるでしょう。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2018 成瀬塾