問題です。カッコの中に適切な表現を入れてみてください。 1. Give me (. a ) water.

英語の世界の名詞認識のあり方は、日本語の世界の名詞認識のあり方とは本質的に違っています。日本語の名詞認識は単純です。「水」は「水」であってそれだけのことです。ところが、英語の世界はそうではありません。

英語の名詞認識は、①特定/不特定、②可算/不可算、③単数/複数という3層の認識フィルターを必ず通さなければなりません。「必ず」です(義務的認識)。そのため、英語の名詞は少なくとも5つの表現形式を持ちます。必ず、です。

たとえば「水」の5つの表現形式は、water, a water, waters, the water, the watersです。この問題に合わせるとGive me water./Give me a water/Give me waters./Give me the water./Give me the waters.のどれもが表現が可能です。ここの問題ではwaterと単数表現になっていますから、このうちのGive me (無) water./Give me (a) water/ Give me (the) water.の3つが当てはまります。

ただし、どれもが、かなり特殊な認識です。

なにもついていないwaterという英語名詞認識を日本語で表現するならば、「水というもの」です。ですからGive me water.を日本語にするならば「水というものをくれ。」にあたります。砂漠で一人ぼっちで死にかけているときなどにはぴったりの表現でしょうが、レストランで水を頼むときにはふさわしくないでしょう。

aのついたa waterという英語名詞認識を日本語で表現するなら「1つの水」です。ですからGive me a water.は「1つの水をくれ。」にあたります。水を1つ、2つと数えるという認識場面はなかなか見当たりませんが、たとえば道の「水たまり」であればa water, two waters,…と数えることができます。ですからThere were many waters on the road. I jumped over a water.(その道には多くの水たまりがあった。私はその1つを飛び越えた。)などということはできます。でも「水たまりをくれ。」というのはかなりシュールですね。

theのついたthe waterという英語名詞認識を日本語で表現するなら「あの例の水」です。ですからGive me the water.は「あの例の水をくれ。」にあたります。「あの例の…」と突然いわれても困りますが、事情が呑み込めている同士のコミュニケーションであれば、これで問題はないでしょう。

一部の英語教科書や辞書などには、Give me water.やgive me waters.といった表現は間違いだといったたぐいのことが書いてあることがありますが、それは違います。間違いか間違いでないか、ということではないのです。大事なことは、英語名詞の5つの表現形式がそれぞれにどのような認識を表しているのかをまず正確に理解することです。そのうえで上手く使い分けることが必要です。

さて、ここまでは英語名詞の義務的な認識と表現についてみてきましたが、英語名詞にはこうした義務的な認識・表現のほかに非義務的(任意的)な認識と表現があります。たとえば、皆さんもよくご存じのsome waterのsomeやa cup of waterのa cup ofなどですね。これらについては、次の投稿で解説します。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2018 成瀬塾