「血まみれ文」をわかりやすくする

渡辺刑事は血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。

【解説】 あいまいな日本語文として非常に有名なものです 。私はこれを「血まみれ文」と呼んでいます。このほかに有名な日本語文例としては「僕はウナギだ。」(ウナギ文)「こんにゃくは太らない。」(こんにゃく文)「これは東大によく受かる予備校だ。」(東大文)などがあります。 「血まみれ文」のテーマは「入れ子」です。[ ]をつかって分析すると次の2つが考えられます。 A. [渡辺刑事は[血まみれになって逃げ出した賊]を追いかけた] B. [渡辺刑事は血まみれになって[逃げ出した賊]を追いかけた]

このA, Bの入れ子を外すと、それぞれ次のようになります。 A’. [血まみれになって逃げ出した賊]を[渡辺刑事は追いかけた] B’. [逃げ出した賊]を[渡辺刑事は血まみれになって追いかけた]

文のトピックを文頭に示したい場合もあります。その場合には、A’、B’の「渡辺刑事は」を前に出して、そのあとに読点を打つ処理をします。 A’’. 渡辺刑事は、[血まみれになって逃げ出した賊]を[追いかけた] B’’. 渡辺刑事は、[逃げ出した賊]を[血まみれになって追いかけた]

「~は」のあとの読点は、文のわかりやすさを大きく向上させます。したがって、文体的要請が非常に強い場合を除けば、積極的に利用することをお勧めします。

問題:つぎの日本語文をわかりやすく書き換えてください。

私は山田さんと散歩の途中に田中さんが見たという謎の光について話した。

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