「その問題にどう対処するかを昨日からずっと考えている。」をどう訳しますか
昨日はサイマルアカデミーでの私とウォラムさんとの共同授業(翻訳準備コース)の日でした。同コースでは3回に1度、日本人講師(私)と英語ネイティブ講師(ウォラムさん)とがペアになって授業をおこないます。二人ともに第一線で長く仕事をしている翻訳者でもあり、まことに贅沢なコースです。たぶん二人の講師代合計のほうが受講生の受講料合計よりも高いはずですが、サイマルさん、経営のほうは大丈夫でしょうか。
昨日の授業のひとこまをご紹介すると、
「その問題にどう対処するかを昨日からずっと考えている。」
という日本語を英語に訳すトレーニングをしました。
通常の和文英訳トレーニングであれば、たとえば、
I have been thinking about how I should cope with the problem since yesterday.
というような訳文ができればそれだけでOKということになるのですが、そうはいかないのがサイマル流です。
トレーニングとして講師陣からは出来る限り数多くのパターンの訳文をつくるようにとの指示が出ており、受講生は悪戦苦闘。なかには10個以上のパターンの訳文をつくった人もいました。皆さんなら、どのぐらいの数の訳文が、つくれますか?
ウォラムさんが示した訳文のひとつ(と、もとの日本語)をご紹介します。
How to deal with this problem has been on my mind since yesterday. (その問題にどう対処するかを昨日からずっと考えている。)
どうですか。翻訳って、なかなか面白いでしょう。