もうひとつ、今度は昨日の英日翻訳者養成コース本科の授業からのご紹介。

もうひとつ、今度は昨日の英日翻訳者養成コース本科の授業からのご紹介。

現在の本科授業ではTIME誌の米国大統領選特集の翻訳をしているところ。TIMEの英語というのは米国知識層数百万人をターゲットとして書かれたものであり、凝りに凝った表現と米国文化の塊のような文体が特徴。以下は、クリントンの選挙キャンペーンスタッフの最終盤キャンペーン活動中の疲れ切った様子を描写した場面の一文。Miller Lightがクリントンの選挙戦のメタファーとして使われています。

As Clinton boarded her middle-of-the-night flight, the staff left behind to tidy up found themselves with a six-pack of Miller Lite. The room-temperature tallboys were, like the campaign, serviceable and a bit tepid, but they got the job done.

この英語に対して「Miller Lite」「ロング缶」「6本入りパック」などといった日本語表現を使って訳出したところで、この英語が本当に伝えたいことは何も伝わりません。あるいは大きな誤解を生みます。なにしろMiller Liteのイメージそのものが、米国人と日本人とではまったくズレているのですから。といって「安ビール」などというような表現に変えてしまうと、こんどは別の意味のズレが発生します。

こうした文化的差異まみれの英文を翻訳処理することは本当に難しいのですが、ではプロ翻訳者として具体的にどう処理すべきなのか、なんてことを、本科ではみんなで話しあっています。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2018 成瀬塾