国際英語からネイティブ英語へ

成瀬のいうように日本人はまず国際英語を身につけるべきだという意見があるのは知っているが、実際には国際英語では通用しない状況が世界にはたくさんある。たとえばアメリカの大学に留学したときにはアメリカ発音の早口の英語を聞き取れて話せる力をしっかりと身につけないと授業にも参加できない。国際英語などではとても通用しない。

こうした意見をときとして間接的に耳にする。完全な勘違いである。なにが勘違いかといえば、ここではアメリカの大学に留学することが「国際的」という勘違いである。アメリカで勉強したいのであれば「アメリカ的」にならなければならず、従ってアメリカ英語を勉強しなければならないのは当然のことである。そのことを私は1%たりとも否定しない。

いいたいのは、そんなことではない。まず世界のすべての人々によく分かってもらえる共通言語としての国際英語を習得したうえで、その後にアメリカ英語であれ、イギリス英語であれ、オーストラリア英語であれ、インド英語であれ、必要があればその習得に努めるべきだといっているのだ。

だが、これまでの日本の英語教育はそうなっていない。最初の最初からアメリカ英語の習得を目指しているのである。そしてその結果として生まれくるのが、ネイティブ崇拝であり、それを背景とする無意識での英語(西欧)文明的価値イコール普遍的価値という歪んだメンタリティである。こうした状況が完全な間違いだと私はいっているのであり、その歪んだ状況を正すためにも国際英語を普及させなければならないというのが私の考えである。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2018 成瀬塾