January 7, 2019

Please reload

最新記事

30代以上の日本人なら誰もが知っている水戸黄門の決め文句。英語にすると、どうなるでしょう。

You! Control yourself! Take a good look at this insignia!

「ええい」は、You!。「お前たち!」のニュアンスです。

「静まれ」は、Be quiet.ではだめ...

「ええい、静まれ、静まれ。この紋所が、目に入らぬか!」

September 28, 2017

1/1
Please reload

特集記事

「アカデミック・ライティング」をご存じだろうか

August 3, 2017

「アカデミック・ライティング」をご存じだろうか。おもに英語の学術論文を書くときに用いられる文章形式のことで、英米の大学・大学院で課される文章(論文)はアカデミック・ライティングの特徴やルールに沿って書かなければならないとされている。

アカデミック・ライティング形式の特徴は、科学的で論理的でわかりやすいところにあるとされている。文章構成は基本的にメイントピック-サポートコメントの組み合わせに徹しており、文章ルールもかなりこまかく設定されている。そのため誰が書いてもほぼ同じ文体となることから、たしかに読みやすくわかりやすい。

 

こうしたことを反映してか、最近では日本の大学でもアカデミック・ライティングを教えるところが多くなった。私の母校の早稲田大学ではわざわざライティング・センターという組織を立ち上げてそこでアカデミック・ライティングを教えているようだ。アカデミック・ライティングを取り扱った本も数多く出版されている。

 

私自身も20年近く前につくった『新しい英語の学び方】というテキストのなかでアカデミック・ライティングについてはかなり詳しく解説している。自分でいうのもなんだが非常によくまとまっているのでお勧めである。読みたいかたはhttps://sites.google.com/site/newwaytostudyenglish/1/047まで。

 

しかしながらその一方、私の見立てでは最近のアカデミック・ライティングブームは、少し行き過ぎの感がある。アカデミック・ライティング形式が数ある文章形式のなかでも特に優れたものであるかのような印象を与える言質も、なかには出てきている。もちろんそんなことはない。アカデミック・ライティング形式は、あくまでも学術論文をつくる際の文章形式であって、それ以上でもそれ以下でもない。

 

そもそもアカデミック・ライティングには致命的な欠陥がある。アカデミック・ライティングでは、知性を刺激する「発見的な読み書き」や感性を刺激する「創造的な読み書き」ができないのである。

 

アカデミック・ライティングとは、ある枠組みのなかの情報を最大限に効率よく伝える文章形式である。多くの査定者に読まれる学術論文にはそうした特性がたしかに求められている。しかし、そうした形式性が生み出すプラス価値と、知性を刺激して新しい思考を生み出してくれる「発見的、創造的読み書き」を阻害するマイナス価値とを比べると、学術論文などではプラス面が大きいが、それ以外の文章ではマイナス面の方が大きいと、私は考える。たとえば、いま私の書いているこの文章にしても、アカデミック・ライティング形式で書くとすると、創造的・発見的な読み書きができなくなってしまうだろう。

 

アカデミック・ライティングは(特に米国では)高校生レベルから学習する一般的文章形式であり、多くの英米人にとってなじみの深いものである。したがって彼らはそれに合わせて文章を読んだり書いたりすることに慣れており、学術論文以外の文章(たとえばビジネスレポート)を書く際にもアカデミック・ライティングに近い文章形式で書くことが多い。したがって国際英語を学ぶ私たちもアカデミック・ライティングを知ることには意義があるのだが、そこで気をつけなければならないのは、アカデミック・ライティングを絶対視しないことである。繰り返しになるが、アカデミック・ライティングとは、数ある文章形式のなかの1つに過ぎない。他のすべての文章形式と同様に、良いところもあり、悪いところもある。そのことを充分に理解したうえで、うまく使いこなせばよい。

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

ソーシャルメディア
Please reload

タグから検索