英語読解の『ツボ』について

「心の英文読解」執筆のために以前に書いた原稿をチェックしていたら、10数年前に「英語読解の『ツボ】について」と称して次のような文章を書いていたことが分かりました。内容は次のとおり。英語を読むということに対する私の考え方は現在も基本的に変わっていません。人間って変わらないもんですねえ。

<大前提> 英語を英語としてそのまま読む――英語を読むコツは、これに尽きる。 英語の語彙は英語の語彙のまま理解し、英語の語順は英語の語順のまま理解する。つまり日本語には決して訳さないことが大前提だ。 そして英語の発音は英語の発音のまま理解する。つまりカタカナ読みは決してしないということだ。 こうしたことができなければ、本当に意味で英語を読んだことにはならない。 だが言うは易く、行うは難し。こうした英語の読みは、そんなに簡単にはできやしない。ではそのためには、どうすればよいのか。以下、いくつかのツボを提示する。

<ツボ1> 英文を読むうえでの第1のツボは、センテンスのなかからSubject(主語)とPredicative Verb(述語動詞)を見つけ出すこと。SubjectとPredicative Verbさえ見つかれば、あとの要素は勝手に見つかっていくものである。

<ツボ2> ところが、ややこしい英文になると、SubjectとPredicativeがカンタンには見つからなくなる。なぜなら、修飾語句というやつがSubject,Predicative Verb, Objectなどのまわりのどこにでも見境なく出現し、さらにはそのかたちがSubjectなどと変わらないことが多いからである。このことが英文を読むうえでの一番やっかいなところである。 したがって、この修飾語句の出現のパターンを事前にどこまで予測できているかが、英文を読むうえでの第2のツボである。

<ツボ3> 英文を読むうえでの第3のツボは、返り読み/戻り読みをしないことである。言語は前から後ろへと一方向にしか流れないという性質を持っている(動的線状性)。したがって実際に英文を読むときも、その流れにあわせて、各要素を前から順番に読み取らければならない。

<ツボ4> 読んでいるときにわからない単語がでてきても、辞書を引かないこと。これが英文を読むうえでの最後のツボである。 わからない単語は誰にも必ずある。そのことにしばられてはいけない。まわりの文脈からなんとなく意味がわかるのであれば、それでOK。もし読んでいるときに、まったくわからない単語が山のように出てくるとすれば、そのテキストはあなたにとってレベルが高すぎる。もっと簡単なテキスト、たとえば語彙を制限したグレードリーダーテキストなどから始めること。

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