米低学歴層 広がる「絶望死」」

今日(2017.11.17)の日経新聞朝刊8面の「米低学歴層 広がる「絶望死」」という記事が非常に興味深い。記事の出だしは次の通り。

「米国で低学歴の白人中年層の死亡率が急上昇している。オピオイド系鎮痛剤の過剰摂取や自殺が原因だ。社会からの疎外感が背景にあり、トランプ政権の誕生にもつながった。この現象を「絶望死」と名づけて共同研究に取り組むノーベル賞経済学者のアンガス・ディートン・米プリンストン大教授と、妻のアン・ケース同大教授に原因や展望を聞いた。」

以下、記事内容のまとめ。

なぜ米国で「絶望死」が増えたかの理由についてディートン夫妻は「教育と深い関係がある。高卒以下の国民で構成する米国と、大卒以上の国民で構成する米国という2つの国が存在するようだ。高卒以下の米国人が絶望死の最大の犠牲者だ」と述べる。

グローバリゼーションについては「グローバリゼーションや技術の発展は、適切に扱えば人々に富をもたらす。しかし米国では普通の人から所得を奪い富裕層に再配分するように使われている」と分析する。

政治については「民主党は労組を見捨て、エリートとマイノリティを代表する連合になり、共和党は資本の代表。白人で高卒以下の利益を代表する政党がない」と喝破する。

そして最後に「格差は日本のような国にも広がっている。多くの人々が疎外感を抱く世界の行く末を懸念している」と述べている。

グローバリゼーション、テクノロジー、リベラル、自己責任、教育に対する考え方を見直すためにはとても良い記事だ。一読をお勧めする。

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