【けっこう知られていない英語発音の常識その1】

英語の発音学習をする際になによりも認識しておかなければならないのは、日本社会の中で生まれて育った日本語人には、英語社会で生まれて育った英語人つまり「英語ネイティブ」の英語発音を「完璧に」真似ることは不可能だということである。これは言語研究者にとって常識中の常識である。

たしかに膨大な時間と労力をかければ、英語ネイティブ発音のほぼ近い水準にまで英語の音を真似ることは可能ではある。だが、例えそうした物真似ができるようになったからといって、それがどうだというのか。英語ネイティブの発音に近い発音ができることなど人間としての価値とはいささかも関係がない。少しでも知恵がある人間ならば、そのようなくだらないことに大切な時間とエネルギーを使うべきではない。人生には他にやるべき大切なことが山ほどあるのだ。

従って日本語人の英語の発音学習では、その共通達成目標を「国際英語としての発音の基本を守ることを前提とする日本人アクセント英語」とすることが望ましい。そしてその共通目標を達成したうえで、もしも一部の人々がそれでもどうしても英語ネイティブ発音を真似たい、あるいは(仕事や生活などのために)真似る必要があるというのならば、そのトレーニングを積めばよいだろう。国際英語としての発音の基本ができていれば、その段階でネイティブ英語の真似をするのは、かなり容易な作業である。なお、国際英語としての発音の基本については、次の回に詳しく説明する。

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