2017年マンガ大賞をとった「響」が面白い

2017年マンガ大賞をとった作品「響」。8巻まで一気に読んだが、非常に面白かった。純文学の世界に突然出現した天才(15歳の鮎喰響)と既存文学者/世間一般との出会いというストーリー仕立て。主人公の響きは自分と自分が信じるものを守るためには何に対してもすべて「いのちがけ」で対応する。その対応のあり方そのものが世間の「常識」とは本質的に異なっている。読んでいて坂口安吾の「いのちがけ」という短編(フランシスコ・ザビエルと日本の当時の世俗化した仏教との出会いを描いたもの)のことを思い出した。

私自身は響に共感する。響きの世界に土足で入ってこようとする人間たちを響は決して許さず、暴力を使ってでも闘い抜く。それはつねに「いのちがけ」であり、社会というジャングルの中で一匹の野生動物が生き抜こうとしている姿に重なる。

興味深いのはアマゾンの書評で星5つ36%、星1つが34%と評価が真っ二つに分かれていること。好きな人は大好きだが嫌いな人は大嫌いということであり、こういう作品こそ読む価値あり。お勧めです。

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