勝つ(よい文章を創る)には確たるプレー(文章)モデルや細部まで行き届いた戦術的コンセプトが絶対に必要

今日(2018.1.23)の日経新聞35面の「スポートピア」でサッカー元日本代表の戸田和幸がエッセイを書いているが、その内容が非常に面白い。たとえば次のようなものだ。

「(サッカーは)見かけ上は11人が1個のボールでゴールを奪い合う単純な競技だが、勝つには確たるプレーモデルや細部まで行き届いた戦術的コンセプトが絶対に必要。そう気づいてから選手の道を追求しながら、指し手のように盤上全体に関心が向かうようになった。 国が変わればサッカーは変わる。選手の位置をちょっと変えるだけでも変わる。その正否を決める上で指導者の役割は想像以上に大きい。現場で芝生の匂いを嗅ぎながらサッカーを創る側に回る。そんな夢をずっと温めている。 解説業は伝達能力を上げるためにやっているところもある。感覚的なもの、複雑なことを視聴者に言語化して「解いて説く」ことができたら、指導者として自分の言葉を持つことにもつながると。」

戸田がサッカーの世界に対して述べていることは英語や翻訳の世界に対してほぼ完全に応用できる。たとえば次のようなコメントが興味深い。「勝つ(よい文章を創る)には確たるプレー(文章)モデルや細部まで行き届いた戦術的コンセプトが絶対に必要。」「国(言語)が変わればサッカー(文章の創り方)は変わる。(←翻訳論の原点)」「その正否を決める上で指導者の役割は想像以上に大きい。(そのとおり)」

ほかにも「相手ボールを奪取するのは周りの仲間を声で動かしつつ、狙い所にボールを誘導する極めて理詰めの作業。」というコメントは印象的だ。サッカーが「極めて理詰めの作業」であると同様に文章づくりもまた極めて理詰めな作業でなければならない。

戸田のように「感覚的なもの、複雑なことを視聴者に言語化して「解いて説く」ことができる」ことを目指し「指導者として自分の言葉を持つこと」を目指している英語指導者や翻訳指導者はどのくらいいるのだろうか。

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