【翻訳ワンポイントレッスン】 winnerをどう訳す?

以下は、サッカー日本代表のウクライナ戦に関するJapan Timeの記事の出だしの一文です。

A 69th-minute winner from substitute Oleksandr Karavayev proved the difference Tuesday as Ukraine defeated Japan 2-1 in the second of two World Cup warm-ups for the Samurai Blue in Belgium.

A 69th-minute winnerというのは試合の69分目にウクライナのOleksandr Karavayev 選手が決めた「勝ち越しゴール」のこと。

一般にwinnerといえば「勝者」、playerといえば「選手」と「人間」であるかのようなイメージを持っている人が多いようです。これは完全に間違いです。

英語の語尾-er、-orなどは動詞を名詞にかえる働きを持ちますが、そのカバー範囲は必ずしも「人間」だけではありません。たんなる「コト」も「モノ化」します。

たとえばCD playerは、playという「コト」が-erによって「モノ化」されたものです。そしてここのwinnerは、winという「コト」が-erによって「モノ化」されたのです。

なぜこのように英語では「コト」を「モノ化」するのかといえば、英語という言語が「モノ」(名詞)を中心とする世界認識を持つ言語だからです。対して日本語という言語は「コト」を中心とする世界認識を持っています。

そのため、 A 69th-minute winner from substitute Oleksandr Karavayev proved...といった表現が私たち日本語人には、すとんと腑に落ちないのです。

でも、これこそが英語の世界です。日本語の「コト」中心の世界と英語の「モノ」中心の世界を、自由にいったりきたりできるようになりましょう。

最後に、うえの日本語にするとたとえば次のようになります。

火曜、ベルギーでおこなわた日本・ウクライナ戦で日本はウクライナに2対1で敗れた。途中出場のオレクサンドル・カラバエフ選手に69分に決勝ゴールを決められた。同ウクライナ戦はワールドカップ準備のために組まれた2つの国際マッチの2試合目。日本はウクライナとの格の違いを見せつけられたかたちとなった。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2018 成瀬塾