【翻訳ワンポイントレッスン】 大谷の初勝利の日本語コメントを英語に翻訳すると、こうなる
大リーグでの「二刀流」を目指す大谷翔平が投手として初勝利を挙げました。おめでとうございます!
今回のレッスンでは試合後のインタビューでの大谷のコメントを日本語と英語とで比較してみます。
日刊スポーツの記事での大谷の日本語コメントは次のとおりです。
「個人的にも勝ってよかったですし、勝ち越して次のカードにいけるので、チームとしてもすごいよかったんじゃないかなと思います」
これがAP通信の記事ではこうなっています。
“Personally I feel like I got off to a good start and obviously the team went 3-1 on the first road trip, so I’m very happy with the results,” Ohtani said through a translator.
「個人的にも」がpersonally、「勝ってよかったです」が、
I feel like I got off to a good start
(ここらへんは、実際には日本語でも別の表現だったのかも)。
「勝ち越して次のカードにいけるので、チームとしても」が、
obviously the team went 3-1 on the first road trip,
そして「すごいよかったんじゃないかなと思います」が、
so I’m very happy with the results
こうしてみると、通訳さんの言葉のプロとしてのテクニックが光っていますね。
とくに最後の「すごいよかったんじゃないかなと思います」=so I’m very happy with the resultsという訳は素晴らしい。もしも直訳してI think all were very fine.などとしてしまったら、即アウト。通訳としての次の登板はないですね。まあ、そんなまぬけな通訳はいないでしょうけど。