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January 7, 2019

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30代以上の日本人なら誰もが知っている水戸黄門の決め文句。英語にすると、どうなるでしょう。

You! Control yourself! Take a good look at this insignia!

「ええい」は、You!。「お前たち!」のニュアンスです。

「静まれ」は、Be quiet.ではだめ...

「ええい、静まれ、静まれ。この紋所が、目に入らぬか!」

September 28, 2017

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「日本」を基盤とする国際化・グローバル化を

May 8, 2018

いまの日本において社会・教育・ビジネスなど様々な領域での国際化・グローバル化が必要なことは誰もが認めることだろう。だが国際化ならばすべてが良いというわけではない。それどころか確固たる理念もなく世界の潮流に流されるままにおこなわれる国際化・グローバル化は有害であるばかりか日本の社会と文化を根底から破壊するものとなりかねない。

 

たとえば教育現場では国際化・グローバル化の大合唱とともに英語教育の充実が声高に叫ばれており教育現場では実際にその方向へ急速に舵が切られている。その一方で日本語の教育の充実については社会全体の関心が非常に薄い。母語での思考表現能力を向上させることはすべての教育の基盤である。日本人にとっては日本語での思考力・表現力を伸ばすことこそがいつの時代も変わらぬ普遍テーマだ。その大前提をないがしろにして英語教育ばかりに力を入れることは本末転倒であり教育の自殺というべきである。

 

私は40年以上にわたって日本人の「国際化」「グローバル化」に関わる仕事をしてきた。その中で得た確信は「良き国際人とは良き日本人である」ということである。いくら英語に精通していても日本語でよく考えて適確に表現することができない日本人は良き国際人とはいえない。いくら外国文化をよく知っていても日本の文化や歴史をよく知らない日本人はいかなる魅力も世界の他者に与えない。

 

「国際人」といったふわふわと宙に浮いたような人間など存在しない。誰もが母言語・母文化を基盤としてその上に新たな言語・文化を積み重ねてみずからを成長させていくのだ。日本人であれば日本語と日本文化を基盤にして他の様々な言語や文化を習得していく人間こそが真の意味の「国際人」である。日本人でありつつ従来の日本人の殻を破ることが国際人の要件である。

 

こうした観点からみると現在の日本の国際化・グローバル化の取り組みには正すべき点が多い。言語教育の観点からみれば英語教育の拡充よりも前に日本語教育の拡充をまずはかるべきである。最も重要なのは日本の将来を担う世代の日本語能力をいかにして高めるかであり、その視点なくして英語教育に関する議論はない。また高等教育においては日本語世界の思考・表現と英語世界の思考・表現を自由に往来できるようになるための真の意味の「翻訳」技法の教育も必要となろう。これは私の専門領域である。そのほか日本文化に関する深い知識の習得も国際人としての必須事項である。

 

自分自身の言葉や文化に対する誇りと自信のない人間は真の国際人にはなれない。ゆえに私たちは自分自身が日本人であることに誇りと自信を持たなければならない。そしてそうした誇りと自信を更に強く持てるように私たち自身がこれからの日本をしていかなければならない。それが次世代の日本人に対する私たちの責務である。

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