January 7, 2019

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30代以上の日本人なら誰もが知っている水戸黄門の決め文句。英語にすると、どうなるでしょう。

You! Control yourself! Take a good look at this insignia!

「ええい」は、You!。「お前たち!」のニュアンスです。

「静まれ」は、Be quiet.ではだめ...

「ええい、静まれ、静まれ。この紋所が、目に入らぬか!」

September 28, 2017

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成瀬塾通信 no.31 英語の語彙力を鍛える (1)

July 12, 2018

英語力の土台は構文力と語彙力である。この2つがしっかりしていなければ、英語での認識・思考・表現はできない。構文力についてはno.29「心のSPMC分析」で取り上げた。このno.31と次のno.32では、語彙力について解説する。

 

語彙力に関する議論のポイントは、次の2つである。1)語彙力強化とは意味ネットワーク精密化の別名であること、2)語彙力の学習には脳科学理論が適していること。このno.31では、1)について取り上げる。

 

ほとんどの日本人英語学習者は、英語の語彙力を鍛えるとは、その語彙の日本語訳を覚えることだと思い込んでいる。たとえばwaterといえば「水」、societyといえば「社会」、runといえば「走る」、といった具合である。

 

これは本質的に間違いである。英語の語彙と日本語の語彙とが一対一対応することは決してない。waterは「水」と同値ではない。societyは「社会」ではない。runは「走る」なのではない。

 

語彙とはそれぞれの言語が構築する意味ネットワークの1単位であるから、語彙の意味は意味ネットワーク全体に依存する。ゆえに、日本語と英語のように意味ネットワークそのものが違えば、そのなかにある語彙同士は対応できない。すなわち、英語の語彙に日本語の意味を当てはめることはできない。英日辞書がそれをしているのは、あくまでも便宜的なものであり、本質ではない。

 

では、本当の意味ではの英語の語彙力を鍛えるにはどうすればよいかといえば、その語彙が持っている意味ネットワーク上のポジションを特定化して精密化していけばよい。

 

たとえば、waterという語のまわりにはH2O、aqua、sea、ocean、lake、loch、pond、reservoir、river、sprinkle、moisten、dampen、wet、spray、splash、soak、douse、souse、drench、saturate、floodなどといった語彙がある。

 

societyのまわりにはthe community、the public、the general public、the people、the population、civilization、the world at large、humankind、mankind、humanityといった語彙がある。

 

そしてrunのまわりにはsprint、race、dart、rush、dash、hasten、hurry、scurry、scuttle、scamper、hare、bolt、bound、fly、gallop、career、charge、pound、shoot、hurtle、speed、streak、whizz、zoom、sweep、flash、double、compete、take part、participate、extend、stretch、reach、range、continue、go、flow、pour、stream、gush、flood、glide、cascade、spurt、jet、issue、roll、course、slide、spill、trickle、seep、drip、dribble、leak、be in charge of、manage、administer、direct、control、be in control of、be the boss of、boss、head、lead、govern、supervise、superintend、oversee、look after、organize、coordinate、regulate、operate、conduct、carry on、ownなどといった語彙群がある。

 

これらの語彙群は、微妙な意味の差異をベースとして、きわめて複雑で精緻な意味ネットワークを構成している。そして、その意味ネットワーク全体を理解して効率よく活用できる力こそが、本当の語彙力である。

 

その語彙力を鍛えるための最も有効な方法は、なんといってもリーディングである。リーディングとは、文脈のなかでそれぞれの語彙のネット―ワーク上のポジションを確認していく作業だからである。

 

そしてリーディングに際して最も有効な補助ツールとなるのがシソーラス(類語辞書)であり、英英辞書(意味定義辞書)である。

 

リーディングの際に文脈のなかである語彙のネットワーク上のポジションがどうしてもうまく把握できないときにはシソーラスと英英辞書をチェックすればよい。そうすれば、その語彙がネットワーク上でどのような他の語彙と近接関係にあるのか、逆説関係にあるのか、定義すればどのようになるのかを理解できる。こうした理解の積み重ねが、私たちの脳内での英語意味ネットワークを精緻化してくれる。これが英語語彙学習の根幹である。

 

最もやってはいけない英語語彙学習方法は、英日辞書を頻繁に使うことであり、英日対照の単語帳を丸暗記しようとすることである。これをするとwater=「水」、society=「社会」、run=「走る」といった誤ったイメージが脳内に固定して、本当の意味での英語語彙ネットワークの精緻化を大きく阻害する。暗記力を鍛えるという意味では良いトレーニングなのかもしれないが、本当の英語学習にとっては弊害があまりにも大きい。

 

ときどき電車のなかで既存の英単語帳にマーカーを引きながら一生懸命に暗記しようとしている学生たちと見かけるが、痛々しくて見ていられない。努力する力を鍛える、暗記する力を鍛えるという意味ではよいのかもしれないが、本当の意味の英語学習にとっては致命的なマイナスである。学校現場でも、もう少しちゃんと考えてもらいたいものだと思う。

 

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