​大学を出て商社に務めて3年で辞めて大学に戻り、高校教師になって9年でやめて英文編集者になり、それからもいくつか職を変えつつも翻訳の仕事や研究を続けながら今にいたります。

実務翻訳者としては約40年のキャリアがあります。そのあいだにビジネス関連の翻訳、行政関連の翻訳、メディア関連の翻訳などなど、膨大な数の翻訳案件をこなしてきました。専門である経済金融レポートの翻訳は1万件を超えています。

 

ここ20年ほどはサイマル・アカデミーのプロ翻訳者養成講座の講師としての仕事もしています。エッセイにも書きましたが最初は半信半疑だったプロ翻訳者の養成ですが、現在では適切な学習さえおこなえばどんな年齢からでもどんなキャリアからでもプロ翻訳者になれることを確信しています。実際のところ数十人の卒業生が翻訳ビジネスの第一線で活躍しています。

このところは成瀬塾における「第二言語としてのグローバル英語」教育の実践(とくにライティング)にハマっています。まだスタートしたばかりですが非常に良い手ごたえを感じています。なによりも受講生の皆さんが素晴らしい。大きなやりがいを感じています。

 

ことば全般(文学、言語学、言語哲学、数学、コンピュータ言語、会計言語、英語、フランス語、中国語などなど)と人間・社会の探求が一生をかけての仕事兼趣味です。

グローバル英語の研究と実践が私のライフワークですが、でも私にとって一番大切な言語はといえば、もちろん日本語です。

​☆☆☆

成瀬由紀雄(なるせゆきお)

 

サイマル・アカデミー講師、成瀬塾主宰、フリー翻訳者(専門は経済金融)、翻訳と日英両語を通じての人間と日本の研究者。1955(昭和30)年生まれ。大阪府出身。早稲田大学政治経済学部(経済学科)・第一文学部(仏文専攻)卒業。三井物産株式会社勤務、都立高校英語教諭、英文編集者、翻訳会社経営を経て、2002年からはサイマル・アカデミーのプロ産業翻訳者(英日)養成コースの講師を務めている。言葉と言葉ではなく心と心をつなぐ翻訳の理論と手法を長年にわたって研究しており、独自の「こころ」モデルをつくりあげた。また「ネイティブ英語」ではなく「日本人の第二言語としてのグローバル英語」の学習を提唱し、その発展と普及に取り組んでいる。

著書

​『私の英語放浪人生』(アートデイズ)